2017年2月
あ!また鼻歌。
鼻歌を歌っているときは大抵何か気分のいいことをしていて、大抵私が困ることをしています。
ハッとして見たら、遅かった(笑)
左手には、姉の絵の具。しかも、フタは開いている。
覚悟を決めて見てみると、にゅるにゅるにゅる〜って、折り紙の上に絵の具を大胆に出しました。
そうしたら、折り紙をもう一枚重ねてスリスリ。
それから、ぴらっとはがして、「おぉー」とでも言いたげに目を大きくして見ています。
もう一度、にゅるにゅるにゅる。
そして折り紙をまた重ねて、ぴらっと。
これを、何度も、何度も。
で、ひとこと!
「わんわん!!!」
あ、ほんとだ。
口を大きく開けた犬に見えるではありませんか。
その後も、大胆に絵の具を出していましたが、とうとうチューブから絵の具が出なくなって、ギョエーっと泣いたのは、言うまでもありません。
(川辺)
鼻唄は、悪魔のメロディー。惨澹たる現状と繰り返し遭遇しても、何故か忘れてしまう。教訓は生かされない。
子どもが何かに没頭しているときは空気が変わる。少なくとも、親のところへは来ない。そのことにより、自由になり親もまた何かに没頭してしまう。
そして気づく!
あ!こういう時ってアブナイ、と。
でも、時はすでに過ぎ去っている。すべきことの大半は行われている。こんな風にね。
双方にとって至福の時を過ごしたことを胸に、ここは大人がオトナになるときなんだと思う。
そんな風に思うヒトは、また懲りずに子どもの鼻唄を心地よく遠くに聞くんだと思う。自分のことに没頭したくて。
(宮里)