座卓で宿題をする姉。その横に伝え歩きをしてきた和。目線の先は、大好きなピンク色の筆箱が! ちょっと手を伸ばせば届きそうなのに、あと一歩だという時、ひょいっと姉の太ももがちょうどいい踏み台になりました。
最近、上るともっと先に手が届くという、とっても便利なことに気づいてしまったようです。そろそろ棚の上も安全地帯ではなくなってきましたね。
(川辺)
前へ、前へと進んでいた和くんが、いよいよ上へ、上へという願いを持つようになったのですね。上へ、上へと進む先に、お姉ちゃんの学用品があって、そこにはもれなくお姉ちゃんがいる。「上へ」という言葉は、成長のイメージとぴったり合致するように思います。
手が届かないところに置く、という言葉があります。文字通りそういう位置に置く、ということではあるけれど、もう少し大きく捉えると、実際に手が届く、届かないにかかわらず、魅力的な場所であり、挑戦しようという気持ちを引き起こす場所のようにも思います。
精一杯背伸びをしている足元に、愛おしさを感じながら。
(宮里)