
セミナーは、先生が大学生だった頃、養護教諭の教員免許状を取得するために行った教育実習で経験した子どものケガのお話しから始まりました。そして、先生が留学していたアメリカと日本の「子どもの事故に関する考え方の違い」などを比較し、日本の保育施設での危機管理や安全な環境つくりについて一緒に考えて行きましょうという先生の呼びかけの後、資料を読み進めます。
日本での子どもの死亡原因について、最新のデータを参考にしながら、交通事故・水の事故・窒息事故、それぞれの事例でどういうシーンで事故が起きやすいか、どういう配慮が必要なのか、学んでいきます。
グループワークでは、守秘義務としてこの研修会以外では口外しないことをご了承いただき、参加者が勤務している園で実際に起きた事故事例などを話し合い、全体共有の時間を取りました。
続いて実際に園で事故を防ぐにはどうしたらいいか、具体的な話に入っていきます。
また、実際に事故が起きてしまった場合にどう対応するか、事故が起きた場合の責任にはどういうものがあるか解説をして頂いた後、事故防止の取組のガイドラインとヒヤリ・ハット事例集を基にお話し頂きました。
先生は講義の中で火災や地震などの災害時の対応や、防犯訓練や引き渡し訓練で気を付けることのポイントなどにも触れられ、日頃から留意するべきことも学びました。
受講者交流タイムでは、グループ内で今日の振り返りをしながら、これから実践したいこと、今後の保育に活かす方法などを語り合いました。
今回の講義では実際の事例が多く用いられ、事故防止やその後の対応についてより具体的に学ぶ時間となりました。多くのご参加を頂きありがとうございました。