2019年9月
久しぶりのぐうたら村(https://gutara-v.net/)で過ごした日。
和にとって最も印象に残ったのは、おそらくトンボだったのではないかと思います。
小ぶりのトンボが、目の前を飛び、あちこちの枝の先に羽を休める様子に、飛び跳ねて喜んでいました。
捕まえ方がわからず、始めは飛びつきそうになったり、手を激しく動かしたりしていましたが、悪戦苦闘している和に、名人級の方がトンボを採ってくださいました。
こんなにトンボを間近に観察したのは、和にとっては初めてではないかしら。
しばらく持ち歩き、草につかまらせたり、その草を食べていることを発見したり、いつのまにか2匹捕まえて見比べたりつき合わせてみたりしていました。
トンボを持っていることで関わりやすく感じたのか、初めて出会う大人にも、子どもにも自分から声をかけていました。
今回、和の過ごし方を見ていて、和は人と関わりたいんだということがよくわかりました。
薪を割るのも、ジャガイモを掘るのも、トンボを採るのも、「誰かと」がいい。
だから、誰かに知らせたくて、聞いてくれそうな人を見つけては話しかける姿がありました。
誰でもそこにいていい。どんな過ごし方をしてもいい。自然に話し、自然に関わる。
そういう過ごし方ができるぐうたら村だからこそかな、と思いました。
(川辺)
トンボは、特別な生き物だと思う。
夏の終わりに長野の方で過ごしていた時の、やたらと飛び回る赤トンボの記憶は鮮やかだ。
特別に大きい体で、一直線に進むオニヤンマに出会った時の驚き。
まっすぐ進んで、クルッと向きを変えて、また直進する。
圧倒的な存在感。
そんなトンボと出会い、ゆっくり過ごしながら、人とつながって行く。
驚きや喜びをからだ全部で味わって。
(宮里)