今秋、保育のデザイン研究所で新たに始まった「保育のデザイン塾」は、次のような趣旨の学びの場です。「保育界の本気で学びたい人に良い機会となると思います。いわば私的なミニ大学院みたいなものですね。(講師が)本気でそれぞれに今考えている保育の理論をわかりやすさより考え話したいことを話す場にしたいのですね。」(無藤塾長Facebookより)
本塾の1講座はゼミ形式で全3日(1日2時間)です。初回(第1回)講座は、当塾長であり白梅学園大学名誉教授の無藤隆先生の「無藤ゼミ」、内容は「『愛と知の循環』論について」でした。
「無藤ゼミ」は、会場にて参集する学びの場であり、同時にオンラインにて双方向のやり取りも可能。そして、質疑応答を含めて講義は全て見逃し配信(期間限定)も実施しております。
それにより、遠方からのご参加、オンタイムでは参加が難しい、などご事情がありながらも、それぞれの状況に合わせて学んでいただくことが可能となっております。
「無藤ゼミ」では、対論者として千葉大学教育学部教授の砂上史子先生がご登壇くださり、無藤先生のお話に時折問いかけたり、受講生からの質問を取り上げたりしながら、無藤先生が考えてこられた論について理解が深まるよう進めていただきました。
乳幼児は周りにあるものや周りで起こる出来事をどのように感じて、どのように思考をめぐらせていると無藤先生はとらえていらっしゃるのか。保育者の行為は、こどもたちの育ちにどのような影響をあたえるのか、そして保育者とはどれほど重要で未来への責任がある仕事なのか。それぞれの園の環境と生活の中で大人たちが取り組むべきことについてなど、大切な観点を知ることができました。そして、各々がご自身の立場で今後実践をどうしていくか、じっくりと考える時間となりました。
この塾は、今後もいろいろな講師をお迎えしてゼミを開催する予定です。次回ゼミに乞うご期待!