保育園までの道のりでは、電車やバス、トラックなど様々な乗り物を見ることができます。和は、それらを見ながらピョンピョンと飛び跳ねながら喜びますが、最近は大規模に始まった工事現場に夢中です。
特に、先日見たビルの解体工事は、瞬きを忘れるほどの衝撃だったようです。
重機が、細かく首を動かしながらガシャンガシャンと壊していく度に、モワモワ〜ッと煙が立ちこめて、まるで映画のワンシーンを見ているかのよう。
和は、「ウィーーーントントン」と言いながら、手を動かしてショベルカーの動きを真似るようになりました。
急いで通り過ぎようとすると、自転車の前かごに乗っていた和は、くるっと後ろを向いて、私を両手でどついて自転車を停めさせようとしたり……。
夕方、工事が終わった時間に通ったときには、重機が動いていなくて、「帰らない」と泣いて怒ったり……。
和は、重機が全力で好きなんだな〜。
(川辺)
機械と呼ばれているモノのうちのいくつかには、確かに命や意思があるように思える。
ショベルカーは、その中の代表選手。
ウイーン、ガッシャン、と力強い。
どこからアプローチしようかなぁ、と思案する繊細さもある。ショベルカーは、確かに生きている。
モノには意思があり、対話が成立する。
私はそういうことを感じる子どもで、そのままオトナになった。
そうやって、いろいろなモノたちに、実は心の中で語りかけている、今も。
だから今回は、全面的に和君に同化して、ウィーンとなっています。^_^
(宮里)