2017年8月
夏に京都に出かけました。
和は、自分の目の高さまでしなだれる柳の葉に、急に飛び掛かって、カバッとつかんでちぎり取ってしまいました。
大切に育てている木の葉だから取らないでと話すと、納得がいかず、悔しそうにして、しばらく黙り込んで動かなくなりました。
次のお寺に行くよ。
そう声をかけても、わざわざ遠くの方に行って、動きません。
「柳の葉っぱ、掴めたことがうれしかったの?」
そう聞いたら、パッと顔を上げて、「うん」。
そうか。柳の木に、和は初めて出合ったんです。このゆらゆらと誘いかけるようにしなだれた葉に、手が届くことって、日ごろは経験がないのかもしれませんね。
再び歩き出した和は、柳の木にもう一度近づき、両手をパッと広げてジャンプしながら、ふわっと触れて通り抜けました。
(川辺)
自分がしたかったことや、してうれしかったことを、大好きな人に、やめてね!と言われると、こんな風に悲しいんだね。
動けなくなるくらいに。
2歳9ヶ月になる孫の青くんは食いしん坊。だからレストランでは上機嫌。
ところが、張り切って飲もうとしたジュース入りのコップを倒してしまった。
ふたつきだったから、セーフだったんだけど、気付いたらテーブルに顔をつけて激しくうなだれていた。
ママたちは「お!あおくん落ち込んどる!」「大丈夫、大丈夫」となだめていたけれど、しばらく悲しそうだった。
したかったこと、するつもりじゃなかったこと、いろいろあるね。
柳に、柔らかくハイタッチ!
和くんステキだな!
(宮里)