2017年3月
和が、嬉しそうにペンを片手に呼びにきました。
「かす(かず)ってかいたよ」と。
見ると、ほんとに!? 私が書いた「和」という文字と同じようにマジックで書いてありました。
以前、病児保育に預ける時に、お気に入りの車に名前を書いて持たせたのを、そのままにしておいたのですが、それを見て、真似たようです。
「和=かず」って、わかったんですね。
(川辺)
「かすってかいたよ」と言ってきた和くんは、書き記したものにに何を込めたのだろう?
「和」というカタチが、自分だと、自覚しているのだろうか? そこがわからない。
わからないけれど、「かすってかいたよ」という言葉とうれしそうな顔に心ひかれる。
名前とは何なのだろう?という根源的な問いが浮かんでは消える。
「和」の文字を見ながら、今も考えている。
(宮里)