2017年1月
和が、ヨーグルトを床に落としてしまいました。
私が立ち上がったら、「だめ」と片手で制して、じーっと飛び散ったヨーグルトを眺めていました。
何をしたいのかわからなくて、雑巾を取りに行くと、「ちわう(違う)、だめ!」と両手を広げてぶんぶん振っているので、ますます和の言いたいことがわからず、戸惑いました。
やっと出た言葉が、「かーくんがっ!」でした。
椅子から降りて、雑巾をしまうように私の手を戻し、自分でモップを取り出して、拭きはじめました。
こちらの方がやりやすいこと、自分で考えて、自分で拭こうと思ったんですね。
いろいろ地雷のあるイヤイヤ期。
私の想像をはるかに超えて、自分で生きているんだな、と思いました。
(川辺)
このエピソードのツボは、アクションを起こそうとする母に対して、「待て!」と迫力のある仕草で制しているところだ。
和くんの「待て」が感じ取れるには、母側に経験の積み重ねがあるのではないかしら。
和くん側には、「待て」を受け止めてもらえた経験が積み重なっているから、静かな、しかし自信に溢れた「待て!」を言っている。
これってね。すごいことなの。
まさに、主体的・対話的なんだと思う。この親子は!
(宮里)