2016年10月
和が、階下にいる姉のところに行きたくて、
でも手に持っていたミニカーやらショベルカーは手放せなくて、
初めは両手に持ちながら2段ほど降りました。
両手に荷物を持って、そのバランスで降りていくことにも驚きましたが、自分でもその不安定さを感じたようです。
右手で手すりを持つために、片手に大きさも形も違う3台を持ち替えて、器用に抱えて降りて行きました。
途中、1つ小さな車を落としたのですが、すっと拾って手に持ち淡々と降りていき、階下に待ち構えていた父や姉の元にたどり着きました。
小さいと思っているこの子に、見る見るうちにいろいろな、複雑な力が備わっていくのですね。
なんだか、人間って、すごいっ!
(川辺)
登ることと降りること。
同じ階段をめぐる行為でも、受けるイメージは、ずいぶん違います。
「登る」では、「脚力」が必要となり、登ることをあきらめない「意思力」も求められます。
一方「降りる」では、バランスを崩せば転がり落ちるという状況の中で、「慎重であること」が必要となります。
どのようにして一歩踏み出すか、荷物をどのように持つかなど、瞬時に考え判断することも求められます。
2歳の和くんがそれをしていることに感心しつつ、ハラハラする私もいます。
持っていた車が落ちた! という部分を読んでもヒヤリとします。
転がり落ちてきたら受け止める用意がある中で、和くんの歩みはあるのだと私は思います。
(宮里)