20日違いで生まれた2人。
一緒に遊ぶとほら、こんな風に肩がならび、同じものを見ています。顔も、性格も、動き方も、全然違うのに、こうしていると双子みたい。
一緒に過ごし、一緒に遊び、一緒に育つ仲間がいることがとてもうれしくなる瞬間です。
(川辺)
ずっと以前、幼稚園の担任をしていた頃の話です。昼食時の子どもたちの様子を継続観察していた大学院生のAさんがいました。ていねいに、子どもたちの様子を見てくれて、保育後いろいろと話をするのが楽しみでした。食のことと並んで、話題になったのが「席決め」「席取り」のことでした。
そのAさんから聞いた一言が忘れられません。「隣の席が座りたい場所なんですよね」と。
この当たり前と言えば当たり前な事実を、それまで言葉に出して考えたことがなかったので、私は面白くなって聞き返しました。「前の席ではダメなのかなぁ」「だって、手を伸ばせば届くでしょ」と。
すると彼女は首を振ってこたえました。「前の席はダメなんです。横でないと!」確信をもってそう断言しました。それは事実に基づいた答えでした。私のクラスでは、その時、昼食時の席を基本自由席にしていましたから。きっと毎日繰り広げられる光景だったのでしょう。
隣に座るということが親密さの証。それは、同じ方向を見て、同じことを感じて、同じリズムでそこにいる感覚なのかもしれない。和くんとそのお友達のように、あるときふと、肩を並べ同じものを見ている。その時の何だかわからないけれど、あったかい感じが心に残り、それが蓄積され「となりがいい!」と思うようになるのだろうか?
(宮里)