保育のデザイン

新感触(1歳0ヶ月)

2016.10.26 ゆっくりゆっくり大きくなぁれブログ

軽めのひきだしを開けられるようになり、雑多なものが入ったひきだしから、あれこれ出すようになりました。

今日は、お弁当雑貨のひきだしから、シリコン製のおかず入れ。床にひっくり返ったものを、指でつまんでじーっと見ています。そっと触って、指で押して、ペコッとヘコむのを不思議そうに見ています。何度も何度も繰り返します。

これがおもしろいだなんて、思ったこともありませんでした! ああ、でも初めてシリコン製品に出会った時の画期的な喜びと同時に感じた、あの不思議で落ち着かなさがよみがえりました。

(川辺)img_0801

読んでいて、「ああ、ある! ある!」と叫びそうになりました。シリコン製品の、弾力があって、それでいて確かな感じ。指で押すとペコッとヘコみ、場合によっては、ブワンと戻ったりする。それまでであったどの材質とも違う、あの感触ですよね。

それを、「不思議で落ち着かない」というあたりが川辺さんだろう。私は落ち着かなくはないから。そうか、そういうとき、落ち着かなくなるのか、と笑ってしまいました。

台所の軽めのひきだしには、それこそ雑多なものが入っていて、宝箱みたいですね。宝箱を開けてみたら、シリコン性のおかず入れ発見。慎重に取り扱い、感触を味わっている和くんの指先を見ていると「だめ!」っていえなくなります。

「小さな子の思いは、指先に宿っている」と思います。或は、指先で世界を感じ取っているということかもしれない。小さな子どもが興味を引かれるモノと出会い、その場に座りこんで動かなくなったときには、しばらくそっとしておいたらいい。大人の側に余裕があるときには、この日の川辺さんみたいに、彼(彼女)の指先を連続写真にとっておいたらいい。そう思います。

小さな子どもとモノとの出会い、大事にしたいです。

(宮里)