姉が履かなくなったこのおもちゃのガラスの靴。なぜ出てきたのかは謎ですが、すかさず見つけた和は、「履かせてほしい」と持ってきました。
片足に履かせると、靴を自分で履ける人みたいに履こうとしました。自分の靴はまだ履こうともしたことがなかったのに!
ヒールがあるこの不安定な靴に片足を任せながら、夢中でチャレンジしていました。
(川辺)
片方は履かせてもらって、もう片方は自分で履こうとする。
そこが面白い。
なぜ、両方履かせてもらおうとしないのか。
お姉ちゃんのやることをいつも見て、何でもやってみようとする弟は、
片方履かせてもらえれば、やり方が分かるのだろうか。
左足は練習で、右足が本番なのだろうか。
和くんの姿を「靴を自分で履ける人みたいに履こうとした」と見ている。
そこが面白い。
彼の仕草に、少し背伸びした心もちを見つけて、かわいいと思っている。
「自分で履ける人」って、「今より少し先の人」のことなんでしょうね。
我が子の今を大切にする母のそばで、子どもはしっかり育っていく。
自分の力で育っていく。
(宮里)