油断をしていたら、開けてほしくないひきだしを開けていました。
でも、このたてひざを見たら、何も言えないではないか(笑) ちょっと前まで不安定だった身体が、ずいぶんバランスをとれるようになったのだと思うと、この後ろ姿も貴重な瞬間?
さて、泣くのを覚悟で、ひきだしを締めましょうか。
(川辺)
禁断の引き出しを開けた和くんへ向けた川辺さんの視線が、「立てひざ」に引き寄せられる。
戦利品のようにして引き出しを抱えている、その姿の中で「立てひざ」に目を止めていることが、興味深い。 そして「こんなことまでできるようになって」とつぶやいている。 ただ、和くんは膝を立てているだけだというのに。
それは、昨日までは見られなかった仕草なのだろう。 それが、珍しい!と母は喜ぶ。 ああ、親っていいよね。
そんな風に、我が子の中に立ち現れる仕草に成長を感じ取る。 それが親かなぁ。
(宮里)