1月13日(土) 2023年度セミナー最終回「藁箒(わらほうき)づくりワークショップ」を開催致しました。
講師に『もの・物・モノ』主宰 宮里耕太先生をお迎えし、藁箒づくりを通して日本文化のものづくりを様々な視点から学び、楽しみました。
セミナー前半では、世界的な規模での環境問題にも触れながら、箒の歴史や稲作文化についてなど、たいへん興味深い講義を頂きました。田んぼに水が張られる頃には水中の生物が姿を現し、収穫の頃には昆虫も棲みつきます。今年の収穫に感謝しておいしいお米を頂いた後には、刈り取られた藁の下で蛙や蛇が冬眠に入り、田んぼに残った藁は肥料となり土へと還ります。
素材そのものが全部無駄なく使用され、まさにSDGsですね。そのような自然の循環や多様な生物の命の営みなどを感じ、考える機会になったことと思います。
後半は心地のよいBGMが流れる中、藁やシュロに触れその特性を知りながら、箒作りに没頭しました。
最後に世界に一つだけの愛着あるmy箒を、全員で布の上に並べてお披露目しました。多様な箒は、それぞれ愛おしく目に映りました。
子どもたちの成長の入口に関わる保育者が、その専門領域以外のことへも興味関心を持ち、視野を広げていくことの大切さも実感するセミナーとなりました。
「日比谷に集まれ!セミナー2023」は、盛況のうちに終えることができました。
たくさんの方のご参加をいただきありがとうございました。
さまざまな立場の方との出会いがあり、また講師の先生との距離も近く、毎回温かな雰囲気に包まれていました。来年度もまた新しいセミナーを企画中です。どうぞ、お楽しみに!