2019年6月
「あ!先生が、自分で拭いてねって!」
お風呂上りに、そう言って、私からタオルをスッと引っ張り、自分で身体を拭き始めました。
これまで自分で拭くようにと願ってはいたものの、本人はなかなかやろうとしていなかったので、びっくり。
お泊まり保育が近づいてきて、それが楽しみのようで、先生のひと言ひと言が和の中に響いているな、と感じます。
「もうすぐお泊まりなんだって。いつなんだろう」
「スイカ割りするって言ってたよ。みんなで大きいスイカを割るんだって。オレは、一番最後にドーンって割ってやる!みんなが、わーって言うと思う」
「海に行くんだよ。お母さんも行く?」
えーと……(笑)
姉が行った修学旅行への憧れから、「オレもお泊まり」は楽しみにしています。
でもそこに、お母さんがいないということをわかっているのか、わかっていないのか……
ま、ともかくそれは運命に任せるとして、ほんとうによく先生の話を聞いて、しっかりわかろうとしているなと思います。
タオルで髪の毛を激しく拭き、なんとなく身体も拭き終わり、着替えもあっという間に済ませました。
(川辺)
濡れた体を自分で拭くって、大きくなった!の象徴かもしれない。
かく言う私は、拭きたがりやさん。
こども園でも、水遊びのあとで体は拭けているんだけれど髪の毛から水滴が!という子を見つけて、フワフワフワって拭いてあげるのが好き。
自立したい子どもと、世話を焼きたい大人。
その行ったり来たりで、人って大きくなるのかもしれない。
(宮里)