「にゅうにゅうくだしゃーい」 と言いながら、コップにビーズを注ぎます。
縁の手前で止めるわけもなく、ザザーッと。
溢れ出したら、最後の一滴まで出たのを確認し、足で散らばし、背中で散らばし、手足で散らばし……。
ふと我に返り、「にゅうにゅうくだしゃい」と空っぽの容器を指差すので、
私は、「大変、大変。牛乳ください」とビーズを拾い集めました。
すると、和もいっしょになって容器へビーズを集め出し、最後の1つまで探してやっとやっと綺麗に集めると、また「にゅうにゅうくだしゃい」、ザザーッ! と、ふりだしへ。
これが、何度も何度も繰り返されます。
「そりゃあ、このザザーッが気持ちいいんだもの、やめられないよねぇ」と思っていたら、突然ごみ収集車のおもちゃに目が止まり、終止符が打たれました。
(川辺)
こども園の2歳の子が「おてふきくーだーさい!」と言いました。
給食のときに、気持ちよく手をふけるおてふきが、まだ自分のところに届かなかったときに、
「おてふきくーだーさい!」と小さくつぶやいてました。この感じ、文字に書くと伝わりにくいのですが、
この「くーだーさい!」の声の柔らかさが、私はとても好きでした。
受け止められるという安心感の中で、穏やかに言葉を発している、いいなぁと。
「おてふきくーだーさい!」と小さくつぶやいてました。この感じ、文字に書くと伝わりにくいのですが、
この「くーだーさい!」の声の柔らかさが、私はとても好きでした。
受け止められるという安心感の中で、穏やかに言葉を発している、いいなぁと。
和くんの、「くーだしゃーい」にも、同じ柔らかな響きがあります。
呼びかける、そっと渡す、というやりとりの温かさが、底辺に流れているからかな。
お母さんと何回も繰り返して、ジャァーッとやって、楽しそう。
そういうわけで、このブログもね、
「よんでくーだしゃい」です。
(宮里)