おや。自分の足と足の間から、あっち側をのぞいているではないですか。
ここはキッチン。魅力的なものは何も見えない。
でも、急に笑い出して、興奮したように私の元へ駆け寄ってきた!
新しい動きの発見と共に、頭が下に向いたり、お腹がもぞもぞしたりするような、新しい動きだからこそ経験した身体の変化がおもしろかったのかな。
(川辺)
おお! これこそ、まさに、股のぞきの始まりですね。
その見事な姿に、ほれぼれし拍手を送りたくなります。
股のぞきとは(出典:Wikipedia)
「自身の股の間から顔を出し、逆さまにものを見る日本の民族風習のひとつ」
「上下前後が全てアベコベとなる状況を体現したしぐさ」
「日常空間と異世界との境界的役割を示唆する俗称が多数残されている」
そうな。
人びとの間に伝わってきた「股のぞき」。
それが、今、たしかに和くんの中に生まれた。
和くんは、今、異世界へ入る扉の開き方を学んだのだと思う。
今回は、狭いキッチンの中でやってみたけれど、
そのうち、きっと、広くて変化に富んだ場所でやってみるだろう。
その時、和くんは何を見るかしら?
異世界を見るかしら?
続編を楽しみにしています。
(宮里)