先日、「たくさんある玩具をどうしたら遊びやすく、片付けやすく収納できるの?」というご相談にお応えし、保育室の片付けをお手伝いしてきました。
保育園は、一つの部屋に大勢の保育者が出入りし、玩具を出し入れします。早番の人も、遅番の人も。ベテランも新人も。常勤の人も非常勤の人も。そして、片付けが得意な人も苦手な人も、うっかり出しっぱなしにしてしまう人も…。
いろんな人が入り混じる保育室で、気持ちよく保育するためには、「みんなで片付け」がとても大切です。ご依頼のあった和光市ほんちょう保育園では、なんと休日返上で、大勢のいろんな立場の先生が集まって、いっしょに片付けをすることができました。
今回の玩具の片付けで大事にしたことは、「子どもの発達と遊びをもう一度共通理解して、何をどこに置くのかを話し合う」ということです。先生方が、日ごろの子どもたちの姿を思い浮かべながら、「いや、これはもっと大きくなってからだよね」「ずっと出していたけれど、そういえば遊んでいないよね」などと話しながら、時に意見がぶつかりながらもとことん話し合う様子には、感動しました。
この片付けの様子が、保育雑誌『エデュカーレ2016年11月号』(汐見稔幸先生責任編集・保育者と親のための学び&交流誌)に掲載されました。ぜひご覧ください。
「片付け」って、「モノをきれいに収納する」というよりも、モノをどのように考えるかということに向き合う、実はとても奥が深いものなのです。
保育の場においては、様々な玩具、素材、教材、保育材など、子どもの遊びを豊かにするモノがあふれています。それらを、どこに、どのように置くのか。子どもがどのように手にして、それぞれの遊びに取り入れることができるのか。これは、子どもが「環境を通して遊ぶ」という保育の基本を捉えなおす大切な視点だと考えています。
当社は、「片付け」を切り口に、保育を共に考えるお手伝いをしています。保育室の片付けだけでなく、教材室・材料室、倉庫や開かずの間など…、どのように手を付けていいかわからない場所を手掛かりに。
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(川辺尚子)