姉のランドセルについているイチゴ。本物みたいでしょう。
引っ張っても、引っ張っても食べられない。ならば、かみついてやるっ! あら、弾んでどっかに行っちゃった! ここかな? おかしいぞ。あ、あった!
これを繰り返しています。どうか、ちぎれませんように。
(川辺)
和くんの物語は、お姉ちゃん抜きには始まらない。お姉ちゃんがいなかったら、ここに食べられないイチゴは存在しなかっただろう。もちろん、ランドセルも。
同じように、お姉ちゃんの物語も和くん抜きでは面白くなくなってしまうだろう。「イチゴ触っちゃだめ!」と言ったとしても、ね。
和くんが持つから、和くんが引っ張るから、イチゴが格別に素敵に見える。和くんの手の中で、イチゴが輝きを増している!
(宮里)