2017年3月
お米を洗おうと、ザルに入れていたら、和がやってきました。
「やりたーい」
あ、これ! 保育園で和が言いたかった言葉かな。
朝、保育園では、「やりたい人、どうぞ」と米とぎをさせてもらっています。
先日登園したところで、そんな声がかかったけれど、和は私がいたためか、一歩身を引いてやりませんでした。
先生は、「お母さんも一緒にどうぞー」と声をかけてくださいました。
そして和に、「和くん、やりますか?」と聞いてくれたのですが、キュッと緊張して手が出ません。「やめておく? やりたい時でいいよ」とおっしゃり、私も、じゃあまた今度にしようか、という感じになったら、「お母さんも」と和が、私の手をギュっと引っ張りました。
そこで2人で冷たい水に手を入れて、キュッキュッキュッ。
「ありがとう。今日は、◯ちゃんと、◯ちゃんと、かずくんが研いでくれた美味しいお米を炊いてもらおうねー」と先生が言ってくださいました。
我が家では、自由奔放に過ごす和。
でも、外では「やりたーい」って、ほんとうはやりたい気持ちを表すのには、ちょっと勇気がいる(時がある)ようです。
(川辺)
「やりたい!」の前と後ろの物語を教えてもらった。
前にあるのは、迷い、ためらい、ドキドキ?それともワクワク?
後ろにあるのは、安心、自信、反芻?
そうやって人は大きくなる。
ドキドキの時も反芻の時も、そこにお母さんがいて、和くんはいいな。
(宮里)