2016年10月
保育園にお迎えに行ったら、和よりも早くショウちゃんが私の元にやってきて、「カズくんのおみやげ、あるよ」と教えてくれました。
指差したウォールポケットを見ると、大きな葉っぱが顔を出していました。
「カズくんのは大きいどんぐり。ショウちゃんのは、ちいさくて丸いどんぐり」
半年早く生まれたショウちゃん。
いつの間にかこんなにお話してくれるようになっていました!
私のことを、和のお母さんだとわかってくれていたこと。
おみやげがみやげがウォールポケットに入っていること。
お散歩でどんぐりを拾い、和がどんなどんぐりを拾ったのか、自分のものと比べて説明してくれたこと。
何より嬉しそうに話してくれたこと。
保育園にいる、小さな和の仲間のことを、とても愛おしく感じました。
(川辺)
保育園で育つということは、大きな家族になるような感じに近い。
長い時間を共に過ごす。
同じうれしさやくやしさを味わう。
そんな生活を重ねる中で、ゆっくり確かに育まれるナニカ。
そのナニカは、あたたかくて確かなものだ。
和くんが今日、どんな思いでこの葉を手にいれ大事にしたかを知っている。
和くんが大事にしているドングリは大きいドングリということも知っている。
そんな風に、「わかっている」という行為の底に、ナニカが確かに育っている。
(宮里)