2019年11月17日(日)
保育のデザイン研究所on-line研修主催の保育実践セミナーを実施いたしました。
このセミナーは、日ごろon-line研修を利用してくださっている方々が一堂に会し語り合い、直接講師に会える機会をということ、また利用されていない方にもon-line研修について詳しく知っていただくことを目的に開催しました。
前半は、吉永早苗先生(東京家政学院大学教授)にご登壇いただき、「音・音楽、感じていますか?-子どもの音感受と表現の世界を覗いてみよう」と題して、写真や動画をベースに子どもが音を感じ、表現する豊かな世界についてお話しいただきました。わらべうたや童謡、楽器を使った演奏など、子どもたちはどのように感じ、受け取り、楽しんでいるのか、また保育者はどのような姿を捉え、保育の営みの中に計画していけばいいのか、具体的な事例を通して学ぶことができました。
後半は、宮里暁美先生(お茶の水女子大学教授・文京区立お茶の水女子大学こども園園長)に「『子ども』のこと、もっとわかりたい!-遊んで感じて語って、そして考える営みの中で」と題して、お話しいただきました。保育の実践例から子どもの遊びに見られるひとりひとりのイメージについて学び、また自らが遊ぶことで子どもの感覚を取り戻し、タカラモノを各自持ち寄り子どもにとってのタカラモノについて語り合い、子どもについて多様な視点で考える時間となりました。
また、on-line研修について、実際に利用してくださっている方に、使い方や感想を伺いました。園の状況はそれぞれ異なりますが、研修の設定時間、使い方など、ご事情にあわせ工夫され、効果を高めていることがわかりました。
「初めはかしこまって研修をしていたけれど、回数を重ねるごとに気構えなく行えるようになった」「ワークがあるので、保育者同士が話し合う時間になっている」など具体的な様子を伺い、大変うれしく思いました。
より使いやすく、わかりやすくご提供するための課題も見えました。on-line研修を利用していただくすべてのみなさんが「質の高い保育とは何かが『わかる』」から「質の高い保育に『かわる』」喜びを体感していただけるように、さらに可能性を探求していきたいと思います。
(利用者の声は、改めてご紹介いたします)
(川辺)