日比谷研修センターの記念すべき第一回のセミナーが8月4日に開催されました。
講師には株式会社日本総合研究所の池本美香先生をお迎えし、約2時間、熱いお話を伺いました。
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こども家庭庁は本年4月に発足しましたが、約30年前にその機運が高まった頃に少子高齢化、バブル崩壊等の影響を受け、今回のこども家庭庁創設まで時間がかかったという興味深いお話から始まりました。
こども基本法には「幸福な生活」という言葉があり、国内の法律に初めてこのような言葉が書き込まれたことは大きな進歩であるとのことです。
保育の質確保に向けた取り組み強化として、設置基準(人・園庭・音環境等)、保育指針、第三者評価、親の参画、保育者の処遇に関して、海外の情勢と比較しながらのお話は大変興味深く、日本が進むべき道を示唆していると感じました
又、事態が深刻化してからお金をかけて動く(これまでの日本のような)事後的な対応より、今後は予防的施策に投資すべきとの話もうなずけました。
最後のまとめとして、先生は下記のことを話されました。
- こども家庭庁が設定したことを受け、これからは保育関係者も受け身ではなく、
現場の声や改善策を届けるチャンスと捉え、子どもの権利実現のために連携し、戦略的に働きかけることを期待
- 「親が働くための保育」から「子どものための保育」へと転換すべき
保育に関わる自分たち全員へのメッセージに、ご参加の皆さまも深くうなずいておられました。
アンケートを通して「今回の内容は海外の動向も同時に理解する事が出来、大変勉強になった」
「新しい取り組みへの期待と同時に、現状の課題や保育の質の向上に対してどう向き合うかを
あらためて考える機会となり、参加してとても良かった」等の声が寄せられています。
池本先生、データに基づいた分かりやすいお話、ありがとうございました。
ご参加の皆様もご多忙なところ、暑い中お越しくださり、ありがとうございます。
次回(8月24日)の保育者向け実践セミナー「わらべうたセラピー:久津摩英子先生」は
現在参加者募集中です。 一緒にうたって動いて笑って、ゆったりと穏やかな時を過ごしましょう。