2016年12月
和が、ティッシュペーパー5箱入りの袋を、いつの間にかハサミで開けて並べ始めていました。
ところが、その一片がまっすぐに揃わないことがストレスになって、泣き叫び始めたのです。
観ていると、1つを動かすと、他が飛び出たり、引っ込んだりするように見えるのです。
キーッとなって、やけになって、ビリビリと蓋を開け始めました(笑)
しばらくすると、どういうミラクルか、ぴっちりと綺麗に並び、蓋は蓋で集められていました!
その後、買い物に出かけ、戻って来たらまたこのティッシュのところに駆け寄り、蓋を元に戻したところで終わっていました。
なんていうか、頭の中にある整理したいことを、必死になっている時にはうまくまとまらず、キーッとなって、違うことしてたらおもしろい発見があって、時間を置いたら落ち着くところに収まる。
そういうのって、私の頭の中みたい、と思ったできごとです(笑)
(川辺)
揃えると並べるは、同じ流れだけれど、違っている。
並べるは、多様であっても成立する「モノ遊び」の一つ。
揃えるは、同一であることが条件になる「モノ遊び」。
年齢に見合わぬ「揃える」への挑戦は、時に不幸を呼ぶ。
あっちを引っ張りこっちを押して。
それでも納得できず、大騒ぎになる。
それが、時間を置いたら、ピタッと揃った!
そういうキセキが、人知れず日々起こっているんだね。
出来事の前、今、その後に眼差しを向ける人だけが、その小さなキセキを見ることができる。
(宮里)