2019年10月
ふと和室を覗くと、引き出しが棚から外れて、ガシャンとひっくり返った状態でした。
「あちゃ〜、ひっくり返ったままだね〜。これは困るよ。ちゃんと戻してね」 と私が言うと……
和が、少し不服そうな表情で
「ひっくり返すつもりじゃなかったんだよ。
電車を出そうと思って、引き出しをひっぱったの。
そしたらさぁ。
和が5歳になってからこの引き出し、触ってなかったでしょ。
前出したのは、4歳の時なの。
だから、どのくらい引っ張っていいか忘れちゃったんだよ」 と。
なんとまぁ!!
ここまで説明するって、見事。
これまでの和の癇癪や苛立ちや泣きの裏側に、これだけの言葉が潜んでいたということは……
それはもう、これまでもずっと、事情のわからない(わかろうとしない)
大人にあれこれ物申したかっただろうね、と思ったのでした。
(川辺)
人生って、「そんなつもりじゃなかった!」の中にあるよね!
「わかってるけどさぁ、こっちの事情も聞いてよね!」と言える関係がいいよね。
3歳になる孫に「(使い方)覚えておいてね」と何気なく言ったら、
「それは無理だとおもうよ」と、キッパリ言われたことがある。
覚えていられる自分じゃないって、しっかりわかっているんだね!と、感心した。
子どもは、いつもおもしろい!
(宮里)