おやまあ、私に読んでくれました。
わざわざ絵本の向きを変えて、「カンカンカン」。
こちら側で見ている私に見えるようにしてくれたのかしら。
和の中に、「お母さんへ」という気持ちが生まれたことを(勝手に)感じて、とびきりうれしくなりました。
(川辺)
自分がしてもらってうれしかったことを、誰かにしてあげる。
それは、いつ頃から生まれる行為なのだろうか。
誰かが泣いていると、どうしたの?と見にくる子がいる。
中には、なぐさめるようにおもちゃを持ってくる子もいる。
「よし、よし」とでもいいたげに、頭をなでる子もいる。
小さな子どもの行為の中に、そんな姿を見つけると、胸が熱くなる。
とびきりうれしくなる。
絵本を読んでもらってうれしくなった、和くんのママと同じように。
(宮里)