姉が大切にしているおもちゃのお札。
姉が留守の間に見つけた和は、しっかりと握りしめている。
この椅子にどかっと座りながら、よだれを垂らしてお札を手にしている姿は、どう見ても貪欲にお札を数えているようにしか見えません(笑)
この写真は、和くんが大人になって、めでたく結婚式をあげるときに
「小さい頃から、このようでした!」と紹介するのにピッタリな1枚。
会場は、大盛り上がり、笑いの渦が起こるでしょう。
この写真の伏線には、お姉ちゃんの存在がある。
どのようなおもちゃよりも、お札のおもちゃを欲しがったお姉ちゃん。
そのお札を、とても大事に扱っていただろう。
こんな風に、少し口をとがらせて、枚数を数えていただろう。
そのような偉大な姉がいて、はじめて、この姿がある。
では、そのお姉ちゃんは、どうしておもちゃのお札を欲しがったのだろう!?
そう考えると、この1枚の写真は、川辺家のあり方の象徴にも見えてくる。
なんてね!
(宮里)