和は、姉がしていることに関心を示し、覗き込むことが増えてきました。
この日は、お風呂の後の髪を乾かす間、姉が漫画を読むその背中から、ひょいっと覗き込んでいました。赤ちゃんの知らない世界。まだまだずっと先にわかる世界。「わかるわけがない」そう思ってしまうけれど、姉がくくくっと笑いながら見ていると、食い入るように見ています。
姉の肩に手をかけて同じ目線で覗き込んでいる姿を見ていると、わからなくても「いっしょ」にいることでその世界を共有していることってあるのかも、と思います。
(川辺)
世界は「わかる」と「わからない」でできているのではなくて、もしかしたら、「わからない」だけでできているのではないかな。写真を見ていて、そう思った。
和くんにとって「わからない」が、いつもスタートライン。朝起きて、夜寝るまで、たくさんの「わからない」がある。
だから、楽しいんだろうなあ。
その「わからない」を、ふんだんに見せてくれるのがお姉ちゃん。だから、いつもそばにいたい。いくらいても、いくら見ていても「わからない」。
だから、面白いんだろうなあ。
(宮里)