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乙房こども園(宮崎県都城市)保育環境改善プロジェクト

2016.09.24 保育のデザインネットワーク掲示板ブログ

弊社には、充実したサポートのために、多くの研究者や専門家、園長経験者等のネットワークがあります。その方々より、今携わっているお仕事や研究等の情報をお寄せいただき、この掲示板に掲載していきます。

トップバッターは、保育環境改造アドバイザーの木村歩美さんです。木村さんには当サイトの「スタッフ&ネットワーク」のページで、園庭改造の事例をご紹介いただいています。今回は室内環境整備の様子です。

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乙房こども園では、20年以上前から野中保育園の大地保育を学び、園内研修を重ねてきましたが、2015年4月からは、二ヶ月に一度講師を招き、園内の保育環境を子どもたちの今の姿を観察・考察しながら自分たちで創っていく園内研修をスタートさせました。

この記念すべき第一回目。当初、講義を予定していましたが、一歳児の先生からの「保育室の環境を変えたいのです」という一言で急きょ座学は1時間で切り上げ、室内環境ワークショップに。ここで火が付き、以来一年半、先生方が試行錯誤を繰り返しつつ、主に室内環境の整備を行ってきました。

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(2015年4月 研修前)

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(2015年7月 午睡のスペース確保と遊びの保証が課題だった)
写真は、2歳児室整備風景です。二日間、一級建築士の井上寿さんの指導の下、保護者のみなさんと保育者のコラボで作業を行い、おおよそ完成しました。長年の悩みだった午睡空間の確保と遊びの保証を一緒に行っていくためのベースができました。

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(2016年9月 改造後 細かいコーナー設定などはこれから)

今後コーナーの再設定、おもちゃが目の前の子どもたちにとってどうなのかの検証と品替え、など、日々の子どもたちの姿を見続けながら行っていきます。単なる時間つぶしではない空間。あたま・からだ・こころを動かして学びを重ねられる空間をどう創っていくか。そして園庭をどう整備していくか。整備の物語は続きます。

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(園長 刀坂弘毅氏)

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(作業中の保護者)

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(作業を見守る子どもたち)

 

 

文&写真撮影:木村歩美

写真協力:乙房こども園

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