シンポジスト 無藤 隆 氏 コメント
「100か月ビジョン」は子どもを真ん中において、社会のいろいろな人が子ども、そして子どもを育てる家族を助けていこう、そのために子どもの成長に応じて支援を工夫しようということです。その中で、園の保育は中核的な働きをします。特に、園の生活とは子どもが主体的な活動を進めるように多様な物が用意され、同時にいろいろな子どもと保育者という大人がいて、ともに活動を広げていくところです。この園の生活は園の外の「世界」に広がり、連続しつつ、園の中の環境への子どもの関わりを主体的にしていくという独自の生活の在り方をもっています。園での主体的な生活は家庭・地域さらに広い世界に向けて子どもを育てていくのです。
無藤 隆 氏 について
白梅学園大学名誉教授。専門は、保育・幼児教育、小学校教育。東京大学教育学研究科博士課程中退。聖心女子大学助教授、お茶の水女子大学教授、白梅学園大学学長・教授などを経て現在。
≪社会的活動≫
文部科学省中央教育審議会教育課程部会長、内閣府子ども・子育て会議会長、などを経て、現在、国立教育政策研究所上席フェロー、日本乳幼児教育・保育養成学会理事長、文部科学省・幼児教育と小学校教育架け橋特別委員会委員長など。
≪著書≫
『子どもの発達からみる「10の姿」の保育実践』(2023、ぎょうせい、共編著)、『3法令ガイドブック』(2017、フレーベル館、共著)、その他多数。